2016年1月19日火曜日

高等学校世界史教育研究会@新潟県

新潟県立新発田高校の竹田和夫先生より、高等学校世界史教育研究会(@新潟)のご案内をいただきましたので、お知らせいたします。
詳細につきましては、竹田和夫先生takeda.kazuo◎nein.ed.jpまでお問い合わせ下さい。
*スパム防止のため、小文字@を、◎としています。
*会員の皆様におかれましては、お送りしました添付ファイルもご覧ください。



平成28年 高等学校世界史教育研究会要項
 

1 趣  旨
 高校学校の現場での世界史教育の授業実践を持ち寄り、学習指導要領に照らしながら歴史的思考力を伸ばす指導内容・教材・評価に関する検討を行う。


2 期  日
  平成28年 2月 28日(日) 10:00~16:45


3 会  場
  万代市民会館研修室 ※新潟駅より徒歩5分
 (新潟市中央区東万代町9-1 TEL 025(246)7711
          

4 日  程

   [午前の部 日本史教育]

報告①「高校生から見た日本史教育と平安時代学修会で学んでいること」
    新発田高等学校2年生 伊藤 優    

報告②「世界史・日本史の史・資料から何を読み取り、何を教えるか」(予定) 


  [午後の部 世界史教育・日本史教育合同] 
年次テーマ「歴史総合(仮称)への提案」

報告①「歴史総合の始期の設定をいつにするか」及び「世界史と日本史の境界領域「満蒙」」
    新発田高等学校教諭 竹田和夫

報告②「トルコと日本の近代化について」(仮)
    村上中等教育学校 鈴木健一

報告③「アクティブラーニングと21世紀型能力」
    目白大学教授 田尻信壹


小報告 ※中堅・若手教員を中心とした実践報告・研究報告 

           
5 参加申込  前日夕方までに郵便・携帯電話・メールなどで幹事竹田までお申込ください。

2016年1月13日水曜日

中学校歴史教科書の検討―育鵬社・前近代史部分について―

大阪歴史科学協議会(1月例会)では、下記のような企画を予定しています。
★詳細につきましては、公式ウェブサイトをご覧ください。

中学校歴史教科書の検討―育鵬社・前近代史部分について―

 
日時 2016年1月30日(土)13:00~17:00

場所 クレオ大阪西 研修室
    * JR環状線・阪神なんば線「西九条」駅徒歩3分。
      大阪市此花区西九条6-1-20、tel:06-6460-7800

報告

①考古・古代史ワーキンググループ 「原始・古代史分野について」

②中村 翼氏(大阪大学)「中世史分野を中心に」 

③豕瀬 克徳氏(大阪市立大学)「近世史分野について」

コメント 平井美津子氏(公立中学校教員・社会科)


2016年度から中学校の教科書が新しくなりますが、大阪府下では大阪市・四條畷市・泉佐野市で歴史教科書に育鵬社版が新たに採用されることになりました。府下では、4月から多くの中学生がこの教科書で歴史を学ぶことになります。
育鵬社版はいわゆる「つくる会」系の教科書で、今世紀初頭に扶桑社版として登場して以来、その歴史・公民の教科書は、歴史の真実を歪曲し、日本国憲法を敵視するものとして多くの批判を受けてきました。育鵬社版歴史教科書については、主として近代日本の「植民地支配と侵略」の事実を歪める記述への批判がなされてきましたが、前近代史部分はどういった記述になっており、どんな問題があるのでしょうか。
本例会では、育鵬社版歴史教科書の前近代史部分――原始・古代、中世、近世の記述について、それぞれの時代を専門とする若手研究者が分析して報告します。さらに、中学校の社会科教育現場からのコメントも受けて、この教科書が導入された教室ではどのような授業をすれば良いのか、議論を深めたいと思います。

大阪大学歴史教育研究会‒新しい史学概論‒

大阪大学歴史教育研究会第93回例会につきまして、以下の通りご案内申し上げます。

なお、詳細につきましては、(当会ではなく)大阪の歴史教育研究会(→リンクは右記)のホームページをご覧ください。

また、大阪の歴教研はセミクローズド形式ですので、初参加の方は、公式ホームページより「初参加の方へ」というページをご覧ください。


日時:2015年1月16(土)13:30~17:30

会場:大阪大学豊中キャンパス文学研究科本館2階大会議室

プログラム:

(1)飯塚一幸(大阪大学大学院文学研究科教授)

「日清戦争・日露戦争研究の現在」

【報告要旨】
日清戦争は、その戦勝によって日本が台湾・澎湖諸島を植民地として「帝国化」の起点となった戦争であり、日本近代史だけでなく東アジア史全体の分岐点としての意義を有する。日本史学界では、日清戦争100年が近付いた1980年代から日清戦争研究が盛況となり、その流れの中で1995年に東アジア近代史学会が発足した。その結果、世界史的視点から日本近代の戦争を捉え返そうとする研究動向が明確となっている。本報告では、日清戦争研究と日露戦争研究の現状を紹介し、研究の論点整理を試みるとともに、今後の課題を展望してみたい。


(2)堤一昭(大阪大学大学院文学研究科教授)

「政治・軍事・外交史についての概観――世界史(おもに東洋)から――」

【報告要旨】
史学概論で政治・軍事・外交について教えるならば何を教えるか。これら広汎な領域の概要と研究の方向とを1~2回で伝えるのは、大変に難しい。含めるべき内容として考えられるのは、第一には政治・軍事・外交史にはどのようなサブ領域があるかを紹介して、でこの領域にどんな内容が含まれるかを伝えること。第二にはこの領域について、近年のおおよその動向を伝えることである。伝える動向は、必須の事項と話者が注目している事例との二種類が考えられる。後者には、たとえば「中国」の構造モデルや政治史像の変遷、政治とシンボル、遊牧民の軍隊と戦争などがあげられるだろう。作業途上の試行版の報告となる。参加者の皆さまからの示教を仰ぎたい。