2016年1月13日水曜日

大阪大学歴史教育研究会‒新しい史学概論‒

大阪大学歴史教育研究会第93回例会につきまして、以下の通りご案内申し上げます。

なお、詳細につきましては、(当会ではなく)大阪の歴史教育研究会(→リンクは右記)のホームページをご覧ください。

また、大阪の歴教研はセミクローズド形式ですので、初参加の方は、公式ホームページより「初参加の方へ」というページをご覧ください。


日時:2015年1月16(土)13:30~17:30

会場:大阪大学豊中キャンパス文学研究科本館2階大会議室

プログラム:

(1)飯塚一幸(大阪大学大学院文学研究科教授)

「日清戦争・日露戦争研究の現在」

【報告要旨】
日清戦争は、その戦勝によって日本が台湾・澎湖諸島を植民地として「帝国化」の起点となった戦争であり、日本近代史だけでなく東アジア史全体の分岐点としての意義を有する。日本史学界では、日清戦争100年が近付いた1980年代から日清戦争研究が盛況となり、その流れの中で1995年に東アジア近代史学会が発足した。その結果、世界史的視点から日本近代の戦争を捉え返そうとする研究動向が明確となっている。本報告では、日清戦争研究と日露戦争研究の現状を紹介し、研究の論点整理を試みるとともに、今後の課題を展望してみたい。


(2)堤一昭(大阪大学大学院文学研究科教授)

「政治・軍事・外交史についての概観――世界史(おもに東洋)から――」

【報告要旨】
史学概論で政治・軍事・外交について教えるならば何を教えるか。これら広汎な領域の概要と研究の方向とを1~2回で伝えるのは、大変に難しい。含めるべき内容として考えられるのは、第一には政治・軍事・外交史にはどのようなサブ領域があるかを紹介して、でこの領域にどんな内容が含まれるかを伝えること。第二にはこの領域について、近年のおおよその動向を伝えることである。伝える動向は、必須の事項と話者が注目している事例との二種類が考えられる。後者には、たとえば「中国」の構造モデルや政治史像の変遷、政治とシンボル、遊牧民の軍隊と戦争などがあげられるだろう。作業途上の試行版の報告となる。参加者の皆さまからの示教を仰ぎたい。

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