2016年2月23日火曜日

歴史教育の未来をひらく-アクティブ・ラーニングと「歴史総合」


日本大学文理学部人文科学研究所総合研究が主催するシンポジウムに日本大学史学会とともに高大連携歴史教育研究会も共催のかたちで加わることとなりました。

☆当日の参加も歓迎ですが、あらかじめ出席を予定されている方は、お名前・ご所属(高大連携歴史教育研究会会員の方は所属部会もふくむ)・懇親会(学内にて。会費3000円程度)参加の有無を、小浜正子先生(当会第2部部会会長) rekishikyoiku0327◎outlook.jpまで、ご一報頂ければ幸甚です。 
*スパム防止のため、@を◎としています。 


【以下、拡散歓迎】

シンポジウム「歴史教育の未来をひらく-アクティブ・ラーニングと『歴史総合』」のご案内

日時:2016年3月27日(日)13:00~17:00      
    東京都世田谷区桜上水3-25-40、京王線下高井戸駅または桜上水駅から徒歩8分 

プログラム   司会・小浜正子(日本大学・中国史)

 報告1:中村 薫(大阪大学・社会科教育法)
   「高等学校での歴史教育の変遷と『歴史総合』の課題」

 報告2:皆川雅樹(専修大学付属高校・日本史)
   「アクティブラーニングと歴史教育
     ―高校日本史の授業実践を通じて―」

 報告3:川島啓一(同志社高校・世界史教育)
   「アクティブラーニングと高校世界史教育
     ―高校生はどんな資質・能力を身につけるべきか」

 コメント1:桃木至朗(大阪大学・東南アジア史)
 コメント2:古川隆久(日本大学・日本近現代史)

 総合討論

主催:日本大学文理学部人文科学研究所総合研究「近現代におけるナショナリズムと歴史認識への各国の対応に関する研究」(代表者:小浜正子)

共催:日本大学史学会・高大連携歴史教育研究会

☆当日の参加も歓迎ですが、あらかじめ出席を予定されている方は、人数把握のため  rekishikyoiku0327◎outlook.jp まで、お名前・ご所属・懇親会参加の有無をご一報頂ければ幸甚です。 
*スパム防止のため、@を◎としています。 

[趣旨]歴史教育は、現在、危機にあると言えます。学生・生徒の歴史意識の希薄化は現在の社会に対する問題意識の低下に直結しており、18歳選挙権が実現しても、それを活かせる歴史認識を踏まえた主体的な判断力を育てられているのか、私たちの歴史教育が厳しく問われています。必修化された世界史は、国際感覚のある市民を育成してきたというよりは、膨大な用語の暗記科目として敬遠される傾向が強まり、主体的な学びを促すアクティブ・ラーニングの導入が唱えられても、多くの教員はどうしていいのかわからないのが現状です。新たな高校必修科目「歴史総合」の設置が決まっても、その内容はいまだ明らかでありません。
 こうした中で、現在、歴史教育が置かれている状況を見きわめ、これからのあり方を探るシンポジウムを企画しました。報告1では、中村薫先生に、高校での歴史教育のこれまでと今後の方向を、制度の変化を確認しつつお話しいただきます。報告2と3は、高校教育の現場から、皆川雅樹先生と川島啓一先生に、アクティブ・ラーニングによる歴史教育の理論と実践の経験と具体的な授業例をお話しいただいて、歴史教育の内容と方法を刷新する最先端の取り組みを紹介します。
 このシンポジウムは、このような高校と大学、研究と教育の協働の中から、歴史教育の未来を模索しようとして企画しました。ご賛同・ご参加いただければ幸甚です。

<報告者等紹介>
・中村 薫(なかむらかおる、大阪大学非常勤講師・社会科教育法)
[主要著作等]『世界史教育の視点と方法』(創元社、2006年)、「世界史教育の課題と今後への提言」『総合歴史教育』第45号、2009年、「世界史用語増加の歴史的背景と問題点」『歴史教育史研究』第13号、2015年。

・皆川雅樹(みながわまさき、専修大学附属高等学校教諭・日本古代史、歴史教育・教育方法)
[主要著作等]『日本古代王権と唐物交易』(吉川弘文館、2014年)、「大学付属高等学校における汎用的な歴史教育の実践と課題―高大接続・連携をめざして―」(大阪大学歴史教育研究会・史学会編『史学会125周年リレーシンポジウム1 教育が開く新しい歴史学』山川出版社、2015年)、「アクティブラーニング型授業は何を目指しているのか?」(日本環境教育フォーラム『地球のこども』2015年9・10月号 

・川島啓一(かわしまけいいち、同志社高等学校・世界史教育)
[主要著作等]「東南アジアの歴史を生徒はどのように学ぶべきか」(帝国書院『世界史のしおり』No.63、2014、「史料と『問い』を充実させた教材を自作し『歴史的思考力』を高めるAL型授業を実践」(河合塾『Guideline』「変わる高校教育(第7回)アクティブラーニング」2015年9月号 

・桃木至朗(ももきしろう、大阪大学文学部教授・東南アジア史)
[主要著作等]『市民のための世界史』(共編著、大阪大学出版会、2014年)、『海域アジア史研究入門』(共編著、岩波書店、2008年)、『わかる歴史・面白い歴史・役に立つ歴史-歴史学と歴史教育の再生を目ざして』(大阪大学出版会、2009年)

・古川隆久(ふるかわたかひさ、日本大学文理学部教授・日本近現代史)
[主要著作等]『昭和天皇』(中央公論新社 2011年)、『ポツダム宣言と軍国日本』(吉川弘文館 2012年)、『戦時下の日本映画』(吉川弘文館 2003年)。

・小浜正子(こはままさこ、日本大学文理学部教授・中国史近現代史、ジェンダー史)

[主要著作等]『歴史を読み替える-ジェンダーから見た世界史』(共編著、大月書店、2014年)、『歴史教育とジェンダー』(共著、青弓社、2011年)、『ジェンダーの中国史』(編著、勉誠出版、2015年)

2016年2月19日金曜日

シンポジウム「地域研究に基づく「世界史」教育の実践的研究」


 この度、東京外大の鈴木茂先生より、科研費「地域研究に基づく「世界史」教育の実践的研究」 に関するシンポジウムのお知らせをいただきましたので、ご案内いたします。


 詳細につきましては、下記のサイトをご覧ください。

 →)海外事情研究所の最新イベント情報としてのお知らせ
  http://www.tufs.ac.jp/common/fs/ifa/index.html

 →)世界史科研のHPでのおしらせ
  http://www.tufs.ac.jp/common/fs/ifa/sekaishi/news.html


 (1)2015年度第3回研究会「韓国の歴史教科書国定化をめぐって」(仮)
 
 報告者
  ①、キム・ジェオク(全南中学校、全国教職員労働組合光州支部政策室長)
  ②、キム・スンジュン(パンリム小学校、全国教職員労働組合光州支部事務局長
  ③、ムン・ミラ(光州教育希望ネットワーク事務局長、「歴史教科書国定化阻止光州市民対策委員会」執行委員長)

 と き 2016年3月5日(土)15:00〜17:30
 ところ 東京外国語大学海外事情研究所会議室
      府中キャンパス 研究講義棟4階427


 (2)シンポジウム「世界史教育の可能性」

 第1部 10:00~12:00 「市民教育としての社会科」

   青木 建一郎(福井県立藤島高等学校)
   コメント:金井 光太朗(東京外国語大学)

 第2部 13:00~15:00 「韓国の世界史教育と教科書国定化が及ぼす影響」

   キム・ジェオク(大韓民国光州広域市全南中学校)
   コメント:君島 和彦(東京学芸大学名誉教授)

 第3部 15:15~17:00  「高校における世界史教育に関する調査結果報告」

   鈴木 茂(東京外国語大学)

 と き 2016年3月6日 9:50開始 (9:15受付開始)

 ところ 東京外国語大学(府中キャンパス) 研究講義棟227教室(2階)


 連絡先:(1)・(2)いずれも

  科研費「地域研究に基づく「世界史」教育の実践的研究」
   事務局 鈴木茂 shigeru.suzuki◎tufs.ac.jp 【@を◎に変更しています。】
 
    もしくは、東京外国語大学海外事情研究所
    183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1 
      電話 042-330-5405 FAX 042-330-5406
        ifa◎tufs.ac.jp 【@を◎に変更しています。】

2016年2月18日木曜日

シンポジウム・高校世界史教科書の記述を考える


立教大学人文研究センター主催のシンポジウムにつきまして、下記のとおり、ご案内いたします。


《公開シンポジウム》

高校世界史教科書の記述を考える


日時:2016年3月19日(土) 13:00-17:30

場所:立教大学池袋キャンパス10号館3階X304教室


[プログラム]

13:00-13:10 趣旨説明 長谷川修一(立教大学)


第1部 世界史教科書記述の「狭間」

13:10-14:00 中澤達哉(東海大学)

         高校世界史教科書と中東欧記述

14:00-14:50 森本一夫(東京大学東洋文化研究所)

                  世界史教科書中の『イスラーム史』をめぐって


第2部 世界史教科書の歴史と教科書検定制度

15:20-16:10 茨木智志(上越教育大学)

        世界史教科書の出発

16:10-17:00 新保良明(東京都市大学・元文科省教科書調査官)

         世界史教科書と教科書検定
 
17:00-17:30 総合討論


[司会]

長谷川修一(立教大学)


[連絡先]

主催:立教大学人文研究センター「高等学校世界史教科書の記述についての研究」

連絡先:立教大学文学部 学部事務1課(人文研究センター担当)

〒171-8501 東京都豊島区 西池袋3丁目34−1 Tel:03-3985-2517

長谷川修一:shasegawa◎rikkyo.ac.jp 【*スパム防止のため、@を◎としています】

東京歴教協世界部会・3月例会


歴史教育者協議会(東京)・世界部会の例会に関する情報をお知らせいただきましたので、ご案内いたします。
 

《東京歴教協世界部会・3月例会》

 日 時  3月5日(土)午後6時30分~

 場 所  歴史教育者協議会の本部 5階会議室 <会場費として200円集めます>
         東京メトロ 丸の内線 新大塚駅 徒歩3分
         JR山手線 大塚駅 徒歩15分

 報告者  笹川 和則さん(東京都立清瀬高等学校)

 テーマ   「歴史的思考力の育成をめざして-1年間のまとめとしての「私の戦後70年談話」-」

 【内容】

質問を3つ載せている授業プリント、定期考査の前に行なう時代を概観するためのネーミング、定期考査後の振り返りシート、日本の進路を問う質問など、歴史的思考力の育成をめざして行っている方法を提示します。また、学年末考査前の最後の授業で実施する予定の「私の戦後70年談話」の作成により、生徒がどのような歴史認識をもつことができたのかを示しますので、歴史的思考力の育成の方法について議論していただきたいと思います。

大阪大学歴史教育研究会(第94回)


大阪大学歴史教育研究会より、下記の通り、例会のお知らせがありましたので、ご案内いたします。

*田口先生の関連業績(PDFファイル)および詳細につきましては、後日、阪大歴教研の公式ホームページをご覧ください(後日、更新)

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日時:2016年3月19(土)13:30~17:30

会場:大阪大学(豊中キャンパス)文学研究科本館2階大会議室

プログラム:

①、荒川正晴氏(大阪大学大学院文学研究科教授)・中村薫氏(大阪大学非常勤講師)

「大学の歴史学入門関係講義の現状と大学生の歴史についての知識状況」

【報告要旨】
最初に、全国主要大学で行われている「史学概論」など概論・入門講義系の授業の現況を紹介するとともに(担当、荒川)、次いでそれを受講する大学生の歴史に関する知識状況とそれへの対応について報告する(担当、中村)。荒川の報告では、データを提示しながら日本の大学で開講されている歴史学に関する概論や入門講義の特徴を明らかにし、その一般的な傾向を紹介する。また中村の報告では、2005年より担当している社会科教育法の授業で、教科書の太字の箇所を中心に、この箇所は入試に出るから覚えるようにという大学生にめだつ模擬授業の実態を踏まえ、学生が授業の対象とした箇所が各時代(世界史の場合は諸地域世界も含め)をこえた歴史の大きな見取り図の中でのどの部分であるかということを意識させる授業内容を構成してきた。とはいえ、こうした見取り図は中村のこれまでの経験上に基づくものであり、こうしたものが適当かどうか、現場の高校教員や大学教員から指摘していただいて、今後歴史の教員をめざす(すでになっている)人たちにとって意義あるものになればと願っている。


②、田口宏二朗氏(大阪大学大学院文学研究科准教授)

「経済成長と中国史」

【報告要旨】
中国「経済成長」の前史をどのように捉えるべきだろうか。そもそも,経済成長がなぜ問題になるのか。この問いについて掘り下げることは,中国経済をめぐる議論やデータの洪水にさらされたわれわれにとって,思考のよりどころを見定めるためにはいくぶんかは役立とう。マルクス歴史学いらい,久しく行われてこなかった歴史学分野と経済学分野との壮大な共同作業について,その一端を紹介する。それとともに,(やや)議論の袋小路に陥り気味の状態からいかに突破口を見つけるか,考えてみたい。

2016年2月15日月曜日

第1部会・第2部会合同中間研究会

この度、下記の要領にて、大会(7/31開催)にむけた第1・2部会の合同研究会を開催いたします。第1・第2部会所属の方々のみならず、その他の部会に所属する会員はもちろん、非会員で当会の活動にご関心をお持ちの方々におかれましても、年度末のお忙しい時期ではございますが、参加いただきますようお願いいたします。
*参加申し込みはこちらまで。(フォームが開きます/3月5日締切)
開催要項(より詳細な案内は公式ホームページからダウンロードできます)
期日:2016年3月20日(日)
場所:関西大学中等部・高等部校舎(関西大学高槻ミューズキャンパス東館)
*JR高槻駅(京都・新大阪いずれからも新快速で約15分程度)より徒歩約10分
*阪急高槻市駅より徒歩約15分
タイムテーブル
 13:00 受付開始
 13:30〜16:00合同会議(以下報告者等敬称略)
 1.基調報告「中教審の動向についての中間報告」 
    小川幸司(長野県立長野高等学校教頭) 
 2.小川報告へのコメント
 ①大学の立場より 桃木至朗(大阪大学大学院文学研究科教授)
 ②高校現場より
  日本史教員 水嶋正稔(兵庫県立芦屋国際中等教育学校教諭)
  世界史教員 矢部正明(関西大学中等部・高等部教諭)
 ③質疑応答と意見交換
  〈小休憩10分〉
 3.実践報告「アクティブラーニングと歴史教育-高校世界史の教育実践から」
    川島啓一(同志社高等学校教諭)
 4.各部会より進捗状況報告と意見交換
 5.連絡タイム(各地域の研究会等の活動の紹介)
  〈休憩と移動 16:00〜16:20〉
 16:20〜17:30 部会別の会合(第1・第2部会)
 17:30〜17:40 全体連絡会(懇親会の案内等)
 ☆懇親会(18:00頃より2時間程度@高槻界隈)

2016年2月5日金曜日

「会報」創刊号のご案内

この度、「会報」(創刊号)が完成いたしましたので、ご案内いたします。

会員のみなさまにおかれましては、当会ウェブページ内の「会報」(*下記リンク)より、ダウンロードをお願いします。
http://www.kodairen.u-ryukyu.ac.jp/newsletter.html

創刊号は、ひとまず速報として、当会設立大会に関するエッセイを収録してあります。

閲覧に必要なパスワードは、会員のみなさまのみに配布しておりますが、
表紙(+目次)は、非会員のみなさまにもご覧いただけます。

今後とも、当会の活動へのご協力の程、なにとぞよろしくお願いいたします。